2013/07/11 季刊 不動産研究第55巻第3号:特集「新しい都市空間形成」を発行しました

特集は、「新しい都市空間形成」です。

 まず、名古屋大学の林先生と研究員の森田様には、「少子高齢化と気候変動に対応した都市空間の診断と実現戦略-クオリティ・ストック&スマート・シュリンク-」と題して、主として経済成長の低減と自然災害リスクに関係する副題の2つの戦略について概要をご紹介いただきました。

 次に、福岡大学の斎藤先生に、「都市エクイティ指数の組成とその流通機構創設の提案-ビックデータ時代の都市研究と不動産ビジネス-」と題して、「まちの価値」を示す「都市エクイティ」という概念の必要性やビッグデータやスマートグリッドの流れとの類似性にも触れていただきました。

 千葉大学の村木先生には、「今後の都市づくりに求められる点 -リバプールの都市再生から考える-」と題して、主として我が国でも課題となっている都市再生、中心市街地問題に関してリバプールの例をご紹介いただきました。                   

 国土交通省の阪井研究官には、「郊外住宅団地における空き地の発生の消滅の実態からみた都市空間形成に関する一考察」と題して、実証分析として20年間の空地の発生消滅を把握し、前号特集のコンパクトシティとの関連にも触れていただいた興味深い内容です。

 調査は、弊所の4つの調査が対象です。

①「東京・大阪・名古屋のオフィス賃料予測(2013~2020年)について」 手島健治、②「最近の地価動向について -「市街地価格指数」の調査結果(平成25年3月末現在)をふまえて-」 髙岡英夫、③「最近の不動産投資市場の動向 -第28回不動産投資家調査結果(2013年4月1日現在)をふまえて-」 廣田裕二・谷和也・愼 明宏・髙岡英生、④「我が国における耐震・環境化不動産に対する投資実態」 吉野薫。

 論考は、弊所の小松主席研究員が、「オフィスビルのリザーブ・キャップ・レートに関する投資家の意識構造 -東京丸の内・大手町地区と大阪梅田地区の比較-」と題して、不動産投資家調査において、これまでの調査内容から一歩踏み込んだ新たな試みをご紹介しました。          

海外論壇は、AI季刊誌「The Appraisal Journal」2013年冬号を抄訳しました。 

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