2012/04/27 季刊 不動産研究第54巻第2号:特集「東日本大震災と不動産(2)-復興への取組と課題」を発行しました

 今回の特集のテーマは、「東日本大震災と不動産(2)-復興への取組と課題」としました。まず、宮城県震災復興・企画部の方に「宮城県の復旧・復興への取組状況」と題して、宮城県震災復興計画の概要、被災地における土地取引状況、復興に向けての課題や今後の取組についてご紹介いただきました。

 次に、東北大学大学院教授の小野田先生より、「復興支援に建築家が関わる意義:アーキエイドの活動から」と題して、題名のとおりでありますが、「浜の生態系」ともいうべきこの連関を尊重し、それを上手く活用する方法での復興支援活動をご紹介いただきました。

 さらに、イー・アール・エスの安藤様より、「東日本大震災における地震災害の特徴と市場への影響 ― 不動産市場と生産現場における被災状況と地震リスクについて ―」と題して、本震である東北地方太平洋沖地震の特徴を検証し、今回の被災状況から今後の地震リスクマネジメントについての解説をいただきました。

 判例研究は、明治学院大学教授の阿部満先生に、「不動産競売における評価人の土壌汚染調査義務」について解説をしていただきました。不動産鑑定士等関係者の役割と専門性、土壌汚染リスクの特殊性等に関して非常に興味深い事案です。

 調査研究として、定期調査(山林素地及び山元立木価格調、オフィスビル調査、不動産投資家調査特別アンケート)、海外論壇を掲載しました。

 

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