No.3 愛知県名古屋市

広い道路 車から人の賑わい空間創出へ
まず交流と憩いの「みち」

一般財団法人 日本不動産研究所東海支社
不動産鑑定士 恒川 雅至

 名古屋市は政令指定都市の中で道路率が18.3%と最も高く、特に都心部では2本の100m道路の効果もあって30%弱と突出しているが、自動車交通が人通りを分断して「片側町」になるため、商業地域では客足の流動性を阻害する要因ともいわれている。名古屋市は「みちまちづくり」をキーワードに、自動車の通行が中心であった道路空間を、歩行者が安全で楽しく「まち歩き」できる賑わいと憩いの空間として改造することを表明している。