No.1 「農連市場地区防災街区整備事業」 賑わいと交流の生まれるマチグワー空間への再生


動き出した再開発 

 那覇市中心市街地の南に位置する農連市場は戦後の混乱期から続く生鮮野菜を中心に肉、魚、日常雑貨までも提供するマチグワー(市場)であり、1953年(昭和28年)に開設されて以降、沖縄県民の台所としての役割を担い続けてきた。また、建物は木造、屋根はトタン、昭和初期の雰囲気がそのまま残っているため沖縄を訪れる観光客からも愛される穴場的スポットともなっていた。