No.8 鳥取県米子市

事務所、店舗とも機能縮小で地価下落
コンパクトシティ化 急務に

一般財団法人 日本不動産研究所鳥取支所
不動産鑑定士 向井 伸

 米子市は鳥取県の西部に位置する、人口約150,000人で、県都鳥取市に次ぐ県第二の規模を有する商業都市で、鳥取池田藩の家老荒尾氏が城代として米子城に入城した城下町である。山陰道と出雲街道が交わり、中海の水運が利用可能な交通の要衝として発達し、米子湊に廻船が出入りし、城下町の外堀を兼ねた加茂川沿いには、商家の豪邸が建ち並んだ。江戸時代の商業中心地は、京橋を中心とした地域(灘町、立町)で、問屋、船宿、料理屋などが軒を並べた。