No.9 和歌山県和歌山市

JR駅周辺との格差拡大傾向に歯止め
南海駅中心に活性化計画

一般財団法人 日本不動産研究所和歌山支所
不動産鑑定士 土田正顕

 和歌山市はかつて徳川御三家・紀州藩の城下町として栄え、近年では近畿圏南部の最大商業都市・重工業都市として発展してきた。市街地の拡大とともに、人口の増加も続く成長都市であり、ピーク時には人口が40万人を超え、平成9年には中核市に移行した。しかし、少子高齢化、若年層の市外への転出、地域経済の衰退等により、人口は減少傾向で推移しており、平成29年6月1日現在で約36万人となっている。