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No.4 長野県・木曽路

江戸・明治時代の景観を残す観光地
山あいを縫い、歴史を紡ぐ道

一般財団法人日本不動産研究所 松本支所
不動産鑑定士 郷間智吏

 「木曽路はすべて山の中である」、これは島崎藤村の小説「夜明け前」の冒頭の一節である。木曽路とは、中山道の一部、長野県塩尻市贄川から岐阜県中津川市馬籠に至る区間を指し、木曽谷(木曽川上流にある木曽山脈・御嶽山系に囲まれた地域)の合間を縫うように通る道で、平地が少なく傾斜が続くため交通の難所として知られ、中山道の難所の一つ「木曽の棧」もここにある。