岸田首相が、今冬に原発9基の稼働させることを表明したが、その内容と課題は何?
岸田首相は7月14日、原子力発電所を今冬に最大で9基稼働すると表明した。国内消費電力の約5%の電力を確保する。国内原発33基のうち、電力会社が再稼働を申請した原発は25基あり、内10基は稼働可能であるが、定期検査等により現在稼働しているのは5基(1基は9月に停止予定)にとどまっている。新たに稼働予定の原発は5基となる。
稼働見込みの9基は関西電力、四国電力、九州電力の原発で、元々、今冬の供給計画に含まれており、供給力に余裕が生じたわけではない。また、東日本の原発の稼働は見込まれていない問題がある。