電気自動車(EV)普及の鍵となっている電池の中で、次世代電池と呼ばれている「全固体電池」とは何?
全固体電池は、リチウムイオン電池の正極と負極の間にある液体・ゲル状電解質を固体電解質にしたもの。小型化、大容量化が可能で、EVの航続距離を伸ばせる。電池の劣化が低減し、電池の寿命が延びる。熱に強く、発火の危険性が低く、安全性が高いとされる。
全世界で開発競争が進むが、量産技術が確立しておらず、実用化の目処は2020年代後半で、試験的な採用からスタートすると考えられている。また、リチウムイオン電池も負極の素材を変化させることなどにより進化を続けており、2030年ごろには、全固体電池と競合関係になるという見方もある。次世代を制する電池が全固体電池で決定したわけではない。