CO2を排出せず、環境に優しい燃料電池車(FCV)普及のネックとなっているのは何?
燃料電池車(FCV)は、水都と酸素の化学反応により電気を生成してモーターを回すため、水しか排出せず、環境に優しい。また、電気自動車とくらべて、短時間で燃料の充填ができるメリットもある。
資源エネルギー庁が公表している「水素・燃料電池戦略ロードマップ」によると、FCVについて、2025年20万台、2030年80万台の普及をターゲットとしているが、現状は1万台未満の国内保有台数に留まっている。普及の妨げは車両の価格(ハイブリッド車との価格差が約300万円)と水素ステーションの整備の遅れにある。水素ステーション設置の目標は、2025年320カ所、2030年900カ所としているが、現状約160カ所に留まっている。
水素ステーションの建設には3~4億円というガソリンスタンドの3倍超の費用が掛かり、補助金があってもガソリンスタンドより高く、さらに運営費用も高額なことがネックとなっている。