No.12 リーマンショックとコロナショックの相違点 「投資へのマイナスは限定的」


 ニューノーマルという言葉は、03年頃にITバブル崩壊後のアメリカの状態を表現する際に初めて使われ、その後、08年の世界金融危機(リーマンショック)の後にも使われている。このように、世界的な経済危機の次のフェーズとして経済構造や生活様式に変化が生まれた状態を指す。  今回の新型コロナウイルスは、感染症対策としてソーシャルディスタンスを強制し、人々の接触する機会が奪われた結果、社会経済に大きなダメージを与えることとなった。巣ごもり需要、テレワーク、リモート会議、脱ハンコ、オンライン授業・診療といった言葉に代表される生活様式が常態化した。