不動産研究 62-4

第62巻第4号(令和2年10月) 特集:新型コロナと世界の経済・不動産市場

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第62巻第4号

特集:新型コロナと世界の経済・不動産市場

新型コロナと世界経済の動向

一般財団法人日本不動産研究所 不動産エコノミスト 吉野 薫

新型コロナウイルス感染症はわずか数か月の間に急速に世界中に蔓延した。すでにその人的被害は、近年流行した他の感染症を大幅に上回っている。経済活動が著しく制限された結果、特に2020年第2四半期の経済成長は各国とも記録的なマイナス幅に陥った。観光需要の消失は一部の国において経常収支の悪化を招くことが懸念されている。雇用情勢は世界共通の課題であり、今後の景気回復を占う上での重大な関心事である。その一方、各国中央銀行の素早い措置が奏功し、金融・資本市場は一定の安定性を取り戻した。我が国においても、新型コロナウイルス感染症が実体経済に及ぼした影響は明白であるものの、金融面での影響は限定的に留まっている。

【キーワード】 新型コロナウイルス感染症、世界経済見通し、雇用情勢、金融環境
【Key Word】 COVID-19 pandemic, world economic outlook, employment conditions, financial environment

新型コロナと世界主要都市の不動産市場
-東京・ニューヨーク・ロンドン・ソウル・北京・香港・台北・シンガポール・クアラルンプール・バンコク・ジャカルタ・ホーチミンシティの不動産市場動向-

一般財団法人日本不動産研究所 国際不動産調査研究会

新型コロナ禍が世界の社会経済に大きな影響を及ぼし、私達の生活は大きな変化の中にある。このような未曾有のコロナ禍において世界主要都市の不動産市場はどのような変化を辿っているのであろうか。本稿では、新型コロナウイルス感染症と世界主要都市の不動産市場の現状と今後の展望について調査を行った。

【キーワード】 新型コロナウイルス感染症、不動産市場、東京、ニューヨーク、ロンドン、ソウル、北京、香港、台北、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、ジャカルタ、ホーチミンシティ

The Appraisal Journal Spring 2020

外国鑑定理論実務研究会

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