No.50 大阪府堺市

堺・宿院界隈の情景
伝統・文化が息づく町並み

一般財団法人日本不動産研究所 近畿支所
不動産鑑定士 久保 豊

 堺は平安時代、摂津・河内・和泉の国境に位置したことから「さかい」と呼ばれるようになったとされる。戦国時代には、堺は日明貿易や南蛮貿易の拠点として国際貿易都市へと発展する。堺に滞在した宣教師ルイス・フロイトは境を日本の最も富める港で、日本国内の金銀の大部分が集まる所と表現し「東洋のベニス」と著書に記載した。