No.25 開港から450年を迎えた重要港湾 「文化・歴史育んだ海の玄関口」


 「長崎」の地名の由来は諸説あるが、長崎市立山周辺から旧長崎県庁のある江戸町へ港に向かって突き出た「長い岬(崎)(みさき)」を含む土地だったとする説がある。岬の突端にある人工の島が「出島」である。 21年、長崎港は1571(元亀2)年の開港から450年を迎えた。ポルトガル貿易船が初めて入り、日本初のキリシタン大名・大村純忠によって6つの町(島原町・大村町・平戸町・横瀬浦町・外浦町・文知町)が造られたとされる。鎖国時代には、わが国唯一の外国との窓口として最も重要な港となり、海外からの物資や文化はすべて長崎を通じてわが国にもたらされた。