環境省は、政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」(2016年)に基づき、国立公園のブランド力を高め、上質なツーリズム実現し、保護と利用の好循環 により地域の活性化を図ることを目指し、国立公園満喫プロジェクトを推進してきた。
2023年8月4日、環境省は、①広域的な利用促進の観点 ②国が取組を調整・実施する意義や効果を見込んでいる ③地域の合意形成の枠組み及び利用の行動計画並びに環境省の体制等の基盤の存在 ④滞在型・高付加価値観光を行う具体的な利用拠点の候補を含む、の観点を踏まえ、将来的な他地域への展開も見据えて、十和田八幡平国立公園(十和田湖地域)、中部山岳国立公園(南部地域)、大山隠岐国立公園(大山蒜山地域)を選定し、今年度中に当該公園の利用の高付加価値化に向けた基本構想の検討を行い、宿泊施設の誘致など環境保護と自然資本の経済的利用の好循環の仕組みづくりに取り組む。