企業に関連する産業別指標のうち主なものを開示しなければならない（ISSBが公表する「産業別ガイダンス」に記述されている開示トピックに関連する産業別の指標を参照し、その適用可能性を考慮しなければならない）

（経理情報●2025.5.1（No.1742）より）

産業横断的指標は、以下の7点について具体に開示する

① 温室効果ガス排出（スコープ1～3）
② 気候関連の移行リスク（移行リスクに対して脆弱な資産または事業活動の数値及びパーセンテージあるいは、資産または事業活動の規模に関する情報）
③ 気候関連の物理的リスク（物理的リスクに対して脆弱な資産または事業活動の数値及びパーセンテージあるいは、資産または事業活動の規模に関する情報）
④ 気候関連の機会（機会と整合した資産または事業活動の数値及びパーセンテージあるいは、資産または事業活動の規模に関する情報）
⑤ 資本投下（気候関連のリスク及び機会に投下された資本的支出、ファイナンスまたは投資の数値）
⑥ 内部炭素価格（意思決定に用いている場合は適用方法と内部炭素価格、意思決定に用いていない場合はその旨）
⑦ 報酬（気候関連の評価項目が役員報酬に組み込まれている場合はその方法と役員報酬のうち気候関連の評価項目と結びついている部分の割合、役員報酬に組み込まれていない場合はその旨）

（経理情報●2025.5.1（No.1742）より）

基準2号が示す指標及び目標に関する開示要求事項は以下の通りである

① 産業横断的指標（46項）
② 産業別の指標の開示（89項）
③ その他の気候関連の指標の開示（43～45項、47～88項、90・91項）
④ 気候関連の目標（92～99項）

（経理情報●2025.5.1（No.1742）より）

戦略的目標の達成に向けた進捗をモニタリングするために設定した目標及び企業が活動する法域の法令により満たすことが要求されている目標がある場合の、当該目標に関する開示情報は、以下の７点である。

① 目標を設定し、当該目標の達成に向けた進捗をモニタリングするために用いる指標
② 企業が設定したか、企業が満たすことを要求されているか、具体的な定量的または定性的目標
③ 目標が適用される期間
④ 進捗が測定される基礎となる期間
⑤ マイルストーン及び中間目標がある場合、その内容
⑥ 目標のそれぞれに対する企業のパフォーマンス、および企業のパフォーマンスに関するトレンドまたは変化についての時系列分析
⑦ 目標を変更した場合、その旨及びその内容

（経理情報●2025.5.1（No.1742）より）